Fire Engine

消防士→ITエンジニア→研究者

消防士を辞めて1年2ヶ月…GMOペパボのインフラエンジニアになった

2018年2月1日にGMOペパボ株式会社に入社しました!
消防士を辞めてエンジニアに転職してからの1年2ヶ月は福岡のシステム開発会社で機械学習などのデータサイエンスの分野に取り組んでいましたが、ペパボにはインフラエンジニアとして入社しました。今回の記事は、いわゆる転職エントリというやつです!転職の理由などを振り返っていきます!
消防士からエンジニアへの転職については下の記事にまとめてます。

blog.tsurubee.tech

なぜインフラエンジニアになったのか

私はこれまでデータサイエンスの分野に取り組んできたため、「機械学習エンジニア」や「データサイエンティスト」といった道もあったのですが、インフラエンジニアになりました。その理由を書いていきます。
データサイエンスの分野は、機械学習アルゴリズムへの理解や、それらをプログラムに落とす力はもちろんのこと、それに加えて対象となるドメイン(事業領域)の知識が重要となります。私はこのドメインが自分の興味の領域と一致していると、データサイエンスをやっていて一番楽しいと感じることができると気づきました。逆にあまり興味がないデータを扱うのはそんなにおもしろくないなとも思いました。そう感じて以来ずっと、自分が興味があって、データサイエンスの活用が有効である領域を探していました。
そんなときにたまたま参加したイベントでペパボの@udzuraさんの発表を聞き、インフラに興味を持ちました。ITインフラの現場においては、サーバのCPUやメモリ等の各種リソースの使用量、ネットワークトラフィック、I/O要求といった時系列データが時々刻々と蓄積されていて、データサイエンスの応用の幅が広いと感じました。(その時のスライドは下のリンク)

コンテナたちを計測すること ~ ロリポップ!マネージドクラウドの裏側 ~ /wip-how-to-get-container-metrics - Speaker Deck

これをきっかけにインフラに興味を持ち、インフラエンジニアへのジョブチェンジを決めました。きっかけはデータサイエンスの活用の場としてのインフラでしたが、今ではデータサイエンス抜きにしても、純粋にインフラに興味を持っており、Linuxカーネルやネットワークまわりなど学びたいことが増えました。

なぜペパボに入ったのか

上でも述べましたが、ペパボの方の発表がきっかけでインフラに興味を持ちました。さらにペパボにはペパボ研究所という事業を差別化するための研究開発に取り組む組織があり、そこの研究実績を見ていくと、ITインフラの抱える課題をデータサイエンスの力で解決していこうとする事例をいくつか見つけて、ひたすら興味が湧いてきました。

特徴量抽出と変化点検出に基づくWebサーバの高集積マルチテナント方式におけるリソースの自律制御アーキテクチャ / 2017 iot36 - Speaker Deck

アクセス頻度予測に基づく仮想サーバの計画的オートスケーリング/Scheduled Autoscaling of Virtual Servers by Access Frequency Prediction - Speaker Deck

それからずっとペパボのことが気になっていて、ネットで情報を追いかけていました。そんな矢先、ペパボカレッジの応募を見て、これしかない!と思いました。

ペパボカレッジ

ペパボカレッジとは第二新卒エンジニア向け研修のことで、ペパボカレッジで採用されると、中途採用でもみっちり研修を受けられます。私はエンジニア歴も浅いし、そもそもインフラの経験がなかったため、このペパボカレッジの応募はまたとないチャンスだと感じました。
ペパボカレッジについては詳しく知りたい方は下の記事を見てください!

www.wantedly.com

私はペパボカレッジ6期生として入社して、3月1日から東京で研修を受けている真っ最中です。素晴らしい講師陣と熱い同期に恵まれて、やっていくぞ!という気持ちが高まりまくっています!
インフラエンジニアのペパボカレッジは今回が初めてなので、4月上旬に研修が終わった後には、全体のまとめを書きたいと思います!多分書きます。

転職するときにやっておいてよかったこと

一番やっておいてよかったことは、技術的なアウトプットなのですが、やり方も工夫すべきかなと思います。例えば、私の場合は、「ペパボに入りたい」と思ったその日に、応募のエントリーフォームを見ました。

f:id:hirotsuru314:20180304235837p:plain

f:id:hirotsuru314:20180304235849p:plain

私はこれを見て、ポートフォリオを作りましたし、GitHubSlideShare(Speaker Deck)の体裁を整えました。まぁこれが受かった理由かはわかりませんが、少なくとも自分自身が自信を持って面接に望めるようになると思うので、その会社がどういったものを見るのか(何を提出するのか)は見ておいて損はないでしょう。

1ヶ月働いて見て

もともとネットですごいなーって見ていた方々と近くで働くのはすごく刺激的です!周りに尊敬するすごいエンジニアがいるというのはエンジニアにとっては何にも変えがたい福利厚生だと思います。
またペパボで1ヶ月働いていいなーと感じたのは、誰かが何かに挑戦しようとしているときに、皆が「やばいじゃん」とか「ええやん」とかすごくポジティブな言葉をかけていて鼓舞していることです。これは見ていて本当に気持ちがいいです。こういう雰囲気だと自分の意見を言いやすくなるし、それで議論が活発になると会社全体としてもいい効果がありそうだなーと思いました。
あと、飲み会に参加したときに印象的だったのが、その場にいない社員のことを「あの人のこういうところはすごい!」とか皆で絶賛していたことです。そういうの最高ですよね。いろんな意味でポジティブな会社だなーって思いました。

これからやりたいこと

1. 得意な(好きな)分野をみつけたい

インフラといっても非常に広い分野なので、その中でも自分が特に好き分野を見つけて、それを得意な分野にしていきたいです。さらに、分野を見つけるだけにとどまらず、OSSの開発をしたり、その成果をイベント登壇やブログを通じてアウトプットしていきたいです。

2. 「比較から学ぶ」をやりたい

エンジニアになってからこれまでの1年ちょいを振り返ると、目の前のことを必死で勉強していただけだったので、知識の幅が狭すぎるなと感じました。そこで最近は、何かの勉強をする上で「比較から学ぶ」というのが大事だなーって思っています。 具体的には以下の2つのアプローチがあると思います。

① 過去との「比較から学ぶ」

これは、「歴史から学ぶ」と言い換えてもいいかもしれませんね。私のように最近プログラミングを始めたばかりの人は過去の技術に対する知識が乏しく、それが現在の技術の理解度にも影響を与えているのではないかと思いました。
その技術は「なぜ生まれたのか」「何の問題を解決したのか」「生まれてからどういう進化をたどったのか」などを知ることは大事だと思ったので、過去の技術を知る努力もしようと思います。

② 他の技術との「比較から学ぶ」

これは同レイヤーの他の技術を学ぶこと、例えば関数型言語を勉強することで、オブジェクト指向への理解が深まるといった類のことを指しています。自分の専門としたい分野に留まらず、視野を広げると、結果として自分の分野にも好影響を及ぼすのでは、と思ってきたので、意識的にやってみたいと思います。

3. ベンチプレス150kg挙げたい

これはそのままですね。せっかく消防士時代に鍛えた体にもう一度鞭を打って、バルクアップしたいと思います。その上で明確な目標がほしいと思ったので、1番好きなトレーニングであるベンチプレスを150kg挙げるという目標を掲げました!

以上、これからはインフラエンジニアとして自分の分野を開拓し、バリバリ活躍できるよう頑張っていくので、これからもよろしくお願いします!!